スタッフブログ
美容師が手荒れで悩んだら 手荒れ対策
こんにちは。
巣鴨の美容室代表 竹田岬です。
今日は美容師の職業病とも言われる、手荒れに関してです。
私は美容歴16年ですが、アシスタント時代から今までずっと手荒れに悩んでいます。
手荒れには人それぞれに原因があり、それを改善できればよくなる事は可能だと思います。
私も改善していないので、説得力がないかもしれませんが、解決法や、上手な付き合い方等を書いて、同じ様に手荒れに悩んでいる方の症状が少しでも改善すれば嬉しいです。
「手荒れにならない為に」と「手荒れになってしまったら」に、わけて書いていきます。
①手荒れにならない為に
美容師の手荒れの原因はパーマやカラーの薬剤によるものと、繰り返されるシャンプーとドライヤーによるものが多いお思います。
基本的にパーマやカラー剤などの薬剤を素手で触るこもはやめてください。
カラーシャンプーの薬剤を落とす際、ワインディング時、パーマの一液塗布の際も必ずグローブを装着します。(グローブ着用しないと薬剤関係は何も素手で触れないので、作業効率が落ちます。)
ワインディングも慣れてしまえば、豆ロットも難なく巻けるので問題ありません。
薬剤に触れる可能性がある際はグローブの着用をルールとして下さい。(ほんとに徹底して下さい)
シャンプーとドライヤーの繰り返しにも工夫が必要です。
人間の皮膚には元々薬剤やダメージから皮膚を守る皮脂が備わっています。
シャンプーによって皮脂が落ちた状態でのドライヤーは手をより乾燥させ、手にダメージを大きく与えます。
そしてシャンプーとドライヤーのくり返しが一度だけならまだしも何度も繰り返し行われると手に相当負担がかかります。
よって、敏感肌であったり、肌が荒れやすい方はシャンプー後にハンドクリームや乳液をめんどうでもつけることが必要です。
私はクリームだとベタついてお客様の髪の毛についてしまうのでサラッとした乳液タイプの保湿剤を使ってました。
オススメは皮膚科で処方される
”ヒルドイドローション”
がステロイド非含有で安心して使えました。
一度手荒れになってしまうと完治させる事が難しくなるので、まだ荒れていない方は予防に力を入れて下さい。
早めに病院へ行き、アドバイスを受ける事も本当に大切です。
複数の皮膚科にかかって感じた、良い病院の特徴をあげるので参考に、して下さい。
*家から近い(遠いと通うのがしんどい)
*美容師の仕事に理解を示して治療してくれる(なかには「美容師やめなきゃ治らないよ」という方もいる)
*ステロイド系の強めのクスリの処方の際、飲み方や必要性を丁寧にしてくれる。(私は本当に手荒れがしんどい時だけに飲む薬を、説明がなかった為常用してしまっていた。)
*今後の治療の方向性を示してくれる
*治療の選択肢を与えてくれる
簡単ではないかもですが、手荒れがひどくなる前に、未然に防ぐのが一番大事なのて、早めに病院に行ったり対策を取れる様にして下さい。
②手荒れになってしまったら
気をつけていても、手荒れがひどくなってしまうのを防げない事もあります。
そういった時はとにかく早く病院へ行き、診察を受けて下さい。
私だけでなく、美容師さんには多いと思いますが、最初に行った皮膚科の先生との相性が悪いと「どうせ皮膚科に行ったって手荒れは、美容師続けてる限り治らないから行かない」って思って何年も病院に行かない期間がありました。
それでも、過去の自分にアドバイスするなら「早く病院行きなさい」と言いたいです。
実際足を運ばなくてはわからない事だらけですが、病院選びの基準は上であげました。
後は相性の合う先生が見つかれば、僕は美容師でも手荒れは治るし、治らなくてもうまく付き合っていけると思います。
手が荒れた状態でのシャンプーのつらさ、ドライヤーの乾燥、キズに入り込む髪の毛の痛み、実際に体験した人でないとわからないつらさがあります。
では実際に私が今までどの様に手荒れと付き合ってきたのか紹介します。
人によって手の平だけ荒れてる方、手の甲だけの方、両方の方いらっしゃると思いますが、基本ばんそうこうは必須だと思います。
色々なばんそうこうを誰よりもたくさん使ってきた中で一番のオススメは
”ケアリーブ”
というばんそうこうです。
水に濡れてもほとんと剥がれず、カットした髪の毛からもキズを守り、美容技術の邪魔になりません。
100枚入りで900円ほど、50枚入りで600円くらいです。
最強のばんそうこう、”キズパワーパッド”なんかは10枚入りで600円越えなので”ケアリーブ”はコストパフォーマンスに長けています。
シャンプーしてもはがれないので本当にオススメです。
私の一日の手荒れケアの流れです。
*朝起きて薬(ステロイド系は極力、使わずヒルドイドクリームをよくつけてます)を患部だけにつけて、その上からケアリーブのばんそうこうをはります。
患部以外にクリームをつけるとばんそうこうの粘着力がかなり落ちます。
なので、必ず患部にのみクリームをつけます。
*そして、朝から終日、ばんそうこうを貼ったまま仕事をします。
ケアリーブのばんそうこうははがれないので、付け替えたりはしません。
*仕事の後、帰宅して風呂の前に朝貼ったばんそうこうを全てはがして、入浴します。(ばんそうこうをはがした後がかゆくなります。ここで頑張って我慢する)
ボディソープやシャンプーは極力、脱石油系や優しいものを使い、手に刺激を与えません。
*風呂上がりすぐに保湿のクリームをつけて綿手袋をして就寝します。(特に手荒れがひどい時、連休前等には”セレスタミン”という、抗ヒスタミン剤とステロイドを配合したものを飲みます。)
保湿クリームはアシスタント時代の金欠時代はマツキヨやドラックストアで販売しているヴァセリンを使用してました。付けても痒くならないし、なによりも安くて大容量。ベタつきがすごいので寝る前しかつけられませんが。
保湿クリームやハンドクリームは人によって痒くなる物とならない物が違うので注意して下さい。
*そして就寝中が要注意です。
寝ながら手をボリボリかいてしまうのです。セレスタミン等のクスリを飲めば痒くなりませんが、飲まないと痒くなってしまいます。
寝ながら手をかかない為の手袋もAmazon等で販売もしてますが、自分はめんどくさくてダメでした。
しいて言えば氷水でキンキンに手を冷やして感覚をマヒさせたりもいいかもしれません。
後はシーツ、布団をなるべく清潔に保つ。
汗をかくと痒くなりやすいので、汗をかかないように風通しや温度管理をする。
爪を短くして、かいてしまっても極力皮膚を傷つけない様にする。
どれもめんどうな事ですが、一番悔しいのは
”夜寝る前より朝の方が手の状態が悪い”
”夜寝ている時に手を掻き崩してしまって今までの努力がパーになってしまう”
この2つだけは避けなくてはなりません。
自分だけの力だけでは完治できなくても、同じ職場で働く仲間、ご家族の方の協力、時にはお客様の温かい気遣い、お医者様のの力を借りて、あきらめないでなんとか手荒れを治して下さい。
私もよく
「手荒れがなかったらカットあと5分は早くできるのに」
や
「手荒れがなかったら、お客様にもっと気持ち良いシャンプーやマッサージができるのに」
と悔しく感じる時があります。
全国で手荒れに悩む美容師さんの力に直接的にはなれなくても、共感できて、同じ様に手荒れで苦しんでいるけど頑張っている人がいるだけで、勇気がでてくると思います。
私はこれで手荒れが改善した等、もしあったら教えて下さい^ - ^
ここまで
↓↓↓↓
baboobaboo1203@gmail.com
私も手荒れに効きそうなモノがあったら、ブログで紹介させて頂きます。